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忙しい中、どうにかイタリアの離婚判決文、結婚届出を和訳して書類を全部そろえて提出したのが7月25日。ロンドン大使館からそれについての御電話があったのが29日。
結婚したのが1983年4月21日以降でイタリア国籍を持っていると言うことは自分で志望して取得したのだから「国籍喪失届け」を出してください、とのこと。(*それ以前はイタリア人と結婚した人は自動的にイタリア国籍を付与されていた。当然、国籍目当ての仮想結婚が増えて法律改正となった次第。) その国籍喪失届けには「帰化証明書」なるものが必要とのことだが、なんせほぼ18年も前の話なのでイタリア国籍を与える通知は受けたはずだけどそのようなものをもらった記憶はない。 日本は二重国籍を認めていないので他の国籍を自由意志で取得したらそれは日本国籍を放棄する意思があったと看做される。 当時のイタリアは上記のように法律が変わったばかりだったので周りの人は皆私が即イタリア国籍を付与されたと思われていたけど、実はただの外国人にすぎなかったためにいろいろな経験をした。イタリア人と婚姻関係にあるというのに半年毎に地元の警察に居留証明書の確認のため出頭が義務付けられ、しかも就職に必要な労働許可証は雇用主を見つけてから申請後に半年か一年かかるというのでヤミで働かなくてはいけなかったり。アメリカやイギリスのように永住権と言う概念がイタリアにはなかった。 私がおもいっきり落ち込んでいたら次男が「かーさん、たいしたことないよ!かあさんが日本人だって事は変わらないんだしさ!ま、将来日本に帰って老後を過ごしたいっていうならなんだけど、それだって又申請すればいいんでしょ?その時はその時だよ!俺とか兄ちゃんに今もっている国籍剥奪なんてことになれば俺たちって一体なにもの??ってことでおちこむけどさ。」 イタリア国籍がなければ私がこの国に来ると言う選択はありえなかったのでイタリア国籍には大感謝である。 イタリア領事館は例のごとく午前中だけしか執務しないことになっており、電話の問い合わせも証明などは火曜と木曜の午後3時から4時半のみ。昨日、三時から掛けてみたけど「担当者は応対できません。」との録音の後、又メインメニューに戻る事を延々と繰り返した後、ようやく電話にでた館員からこれに関しては予約なしで対応できるが今は館員が少ないため8月10日以降に来た方がいいのではとのアドヴァイスをいただいた。 とりあえずそのアドヴァイスを無視して今日、イタリア領事館に行ってみると思いがけなくすいている。(*混んでいるのはパスポートの申請だけ。)イタリアの国籍証明が日本国籍喪失届けのため必要だと言う旨を伝えるとその場にいたほかの館員も「え?日本って二重国籍を許してないんだ?」と一様にびっくりされた。 「あなたはこの領事館にロンドン在住者として登録してあるけど、どこでいつ国籍を取ったかまでは記載が無いわね。どこで取ったの?じゃ、そこの市役所に電話をして聞いてみましょう。」 ロンドンからその市役所代表に電話をし、戸籍係の国籍担当のところに回されるのだがそこでいつも電話が鳴りっぱなしになった後、線が切れてしまう。。 幸い、ロンドンの担当者はそこで何度もかけなおしてくれたおかげで最後に私の戸籍取得の日、ついでに離婚成立の日の確認が取れた。 「こんな証明ってほとんど出したことがないわね。。。こんなもんかしら??」といって差し出された証明書は本当に簡単なもので私の名前と生年月日と戸籍取得の日が証明されているものである。 その証明書を握り締めて日本大使館に向かう途中に、なぜか唐突に尾崎紀世彦の「また逢う日まで」が頭に浮かぶ。日本国籍にも又逢えるであろうか。別れのわけは。。。。「あなたより頼りになる人ができたの。ここでの生活にどうしても必要なの。」 そしてさてこれで「さらば、日本国籍!」かと思ったのだがそうは簡単にいかない。このイタリアバージョンの「帰化証明書」はイギリス仕様のと比較するとあまりにもそっけなく発行官庁も証明書番号もないのである。というので受付の館員は再度、上司に確認して、日本に近々帰国する予定があるのだったらその時に戸籍のある市役所に届けるようにと書類を全部返した。 対応してくださった館員の方曰く、イギリス国籍を取得して日本国籍喪失を報告するという事例は少ないながらもあったけれど私のようなケースは初めてだとのこと。 「できたらイタリアの市役所でその帰化証明書が取れたら一番いいのですが。。。」 私もそう思うがいかんせん8月のイタリアは皆バカンスにでかけていて御役所だって例外ではない。すんなりいく確率は非常に低い。 国籍喪失届けは在外公館でも日本の市役所でも受付可能とのことなので、一応この間提出した離婚届を返していただいて帰化証明をどうにかして取ることにした。
by yy-mari
| 2008-08-01 00:43
| 日本
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